旅は始まったばかり: 一緒に歩んでいきましょう
この 1 年間、マーケティングの意思決定者の皆様と継続的に面談し、データドリブンへの転換で彼らが直面している課題を調査しました。この取り組みには、Google がサービスを強化すべき分野を見極める、という狙いがありました。この面談では、次のような項目について伺いました。
- 成長志向の文化の構築
先進的なマーケターは、データを活用してテストを重ね、顧客体験やウェブサイトを継続的に改善する作業を日々行っています。こうした成長志向の考え方には、テストに対する前向きな気持ちが必要です。そのうえで、失敗を恐れず活かしていくことが課題になります。成功率が 10 分の 1 であっても、そこから多くを学べる(そして失敗を称えられる)ことを忘れないでください。
- データの処理
マーケティングの意思決定者を対象に昨年末にアンケートを行ったところ、必要とするデータを利用したり、まとめたりするのに苦労していると回答した人は 61% に上っています(2016 年)。また、マーケターの 26% が自分には分析の適性がない、分析力が足りないと回答しています*1。データの処理に時間をかけすぎると、測定のことが後回しになってしまいます。
- 往々にして測定は二の次
キャンペーン戦略の構築段階から測定について考えると答えたマーケターは、10 人中 5 人にすぎません*2。とめどなく押し寄せるデータを前にすると、どのキャンペーン情報を収集すべきなのかについて考えることは後回しになってしまうのかもしれません。しかし、戦略を立てる当初から測定目標を決めておかないと、効果を上げている要素とそうでない要素を把握するために本当に必要なデータを収集できない恐れがあるのです。
1 年先を見据えた長期プラン
マルチスクリーン時代に合わせて測定を見直したマーケターは、その苦労が実りつつあります。
Econsultancy と Google が実施した最近の調査によれば、過去 2 年間に、より包括的な測定モデルへ移行したマーケターの割合を見ると、先進的なマーケターでは普通のマーケターより 75% も移行率が高くなっています
*3。もちろん、あらゆるデータを適切に処理できるようになるには、時間がかかる場合もあるでしょうが、心配ありません。
Google はいくつか画期的なサービスの開発を予定しており、それがあればマーケターは
インサイトを自動的に見出して、より早く、的確な意思決定ができるようになります。実際、最近実施したアナリティクス 360 のアップデートでは、これまで以上に
速く、ファースト パーティの新鮮なデータを利用できるようになりました。
Google アナリティクス 360 スイートの歩みは始まったばかりです。今年の展開にご期待ください。
Happy analyzing!
*1 Google サーベイ(アメリカ合衆国)、「2016–2017 Marketing Analytics Challenges and Goals」、調査対象: 203 名(データ分析やデータドリブン関係の取り組みを主導するマーケティング担当役員)、2016 年 12 月
*2 Google サーベイ、「Measurement in Campaign Timeline」、調査対象: 1,092 名(マーケティング担当役員)、アメリカ合衆国、2016 年 8 月
*3 Econsultancy / Google、「Analytics and Measurement Survey」(2016 年)、調査対象: n=500(収益額 2 億 5 千万ドル以上の北米企業のマーケティング / 測定担当役員)
投稿者: Babak Pahlavan ‐ Google アナリティクス 360 スイート担当ディレクター、プロダクト マネジメント