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Salesforce Sales Cloud と Google アナリティクス 360 連携機能のご案内
2018年2月7日水曜日
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事「
Integration of Salesforce Sales Cloud to Google Analytics 360 is now available
」を元に構成しております。
昨年 11 月、
Google と Salesforce はパートナーシップを発表
いたしました。このパートナーシップには、Google アナリティクス 360 と Salesforce Sales Cloud、Salesforce Marketing Cloud との新たな連携プランも含まれています。これが実現すれば、セールス、マーケティング、広告掲載の各種データをシームレスに紐付けることが可能になります。
本日は、この連携の第一弾をご紹介いたします。第一弾として、Sales Cloud のセールス パイプライン データ(リード、商談など)を Google アナリティクス 360 に直接インポートできるようになりました。これにより、企業でセールスリードを管理するマーケターが顧客のコンバージョン経路の全貌をより明確に把握して、必要な対策を迅速に取ることで適切なタイミングでユーザーにアプローチできるようになります。すでに Rackspace や Carbonite などの企業では、この連携により、データを紐付ける時間の節約や、同社にとって価値の高い新規顧客へのリーチができるようになっています。
カスタマー ジャーニーの全体像
マーケターの方からよくお聞きするのは、オンラインとオフラインでの顧客のインタラクションを紐付け、カスタマー ジャーニーの全体像をつかむことの難しさと、その作業をサポートできる機能に寄せる期待です。そこで、
Sales Cloud と Google アナリティクス 360 の連携機能
をご用意しました。この機能を使用すれば、オフラインのセールスデータとデジタル アナリティクス データを簡単に紐付けて、コンバージョン プロセスの全貌を把握できるようになります。
これにより、顧客がブランドとどのようにかかわっているか、マーケティング プログラムの成果がどうなっているかを、新たな切り口で分析できるようになります。たとえば、オンライン リードについて、セールス パイプラインでの進捗状況を基準としたリードの質と、各種トラフィック ソース(「オーガニック検索」対「有料検索」対「メール」など)との関係性を分析できます。
Google アナリティクス 360 のレポート例: オンライン リードについて、Salesforce で測定されたセールス パイプラインでの進捗状況とトラフィック ソースとの関係性を表示
アナリティクス 360 とGoogle Cloud Platform のエンタープライズ向けクラウド データウェアハウスである
BigQuery
との連携機能を使えば、Sales Cloud のデータを Google アナリティクス 360 を通じて BigQuery にデータを移し、BigQuery の優れたツールを使ってインサイトを分析することができます。
マーケティングの成果が向上
カスタマー ジャーニーをより明確に把握できるようになることは素晴らしいことですが、本当の価値は、そうした情報に基づいて対策が取れることにあります。たとえば、サイトの他のトラフィック ソースよりも、リードの質が高いトラフィック ソースがあるとわかった場合は、そのソース経由のトラフィックに対する予算の割り当てを増やすことができます。
アナリティクス 360 と Google の広告購入プラットフォームとの組み込み紐付け機能により、新たな手法で新規顧客を見つけて増収を図ることが可能になります。AdWords と DoubleClick Search のツールを使えば、サイトの基礎的なリード情報ではなく、実際の売り上げ(Salesforce で計測されるオフライン コンバージョン)の目標に基づいて、検索広告の入札単価を最適化できます。また、アナリティクス 360 において Sales Cloud から有望なリードを集めたオーディエンス リストを作成し、そのオーディエンスと似た特徴を持つユーザーに AdWords や DoubleClick Bid Manager でディスプレイ広告を表示することもできます。
「誰もがこの連携機能を歓迎しています」
マネージド クラウド サービスのプロバイダである
Rackspace
® は、潜在顧客の興味や関心を把握して新たな商談の促進を図るうえで、デジタル マーケティング チャネルを極めて重視しています。Sales Cloud とアナリティクス 360 の連携ベータテストに参加している Rackspace は、セールス パイプライン レポートとデジタル マーケティング アナリティクスを紐付けることで、すでに大きなメリットを得ています。
「Google アナリティクスでセールス パイプライン データを簡単に確認できるようになったり、手動による作業なしで完全な目標到達プロセス レポートを取得できるようになったりと、仕事の流れが大きく変わりました。今では、リードの数と質の変化をすばやく診断し、以前は不可能だった方法で、診断結果をマーケティング予算に反映できるようになりました。
マーケティングの成果に関する詳しいインサイトが得られるようになり、しかも手動でデータを紐付けていたときよりも大幅に早く取得できるようになりました。実際、手動による作業時間が週 8~10 時間ほど削減され、オフライン コンバージョン データのインポートに要する時間も、以前は 4~6 週間ほどかかっていたものが、今ではほぼリアルタイムになりました。誰もがこの連携機能を歓迎しています。」- Lara Indrikovs 氏、デジタル インサイトおよびアナリティクス担当シニア マネージャー
Carbonite
は、個人やビジネスのデータ損失を防ぐクラウドデータ バックアップ サービスを提供しています。Carbonite も Sales Cloud の連携ベータテストに参加しており、利用可能となった新しいインサイトを活かした広告有効化戦略に切り替える準備をしています。
「Google アナリティクスと AdWords の広告キャンペーンでの Salesforce データの活用に期待を寄せています。これにより、リードとなった後のライフサイクルで主要なマイルストンを達成した企業の分析結果に基づいて、パイプライン加速キャンペーンや類似潜在顧客キャンペーンを実施することが可能になります。この新しいアプローチを導入し、より価値の高いリードと商談を重視したターゲティングに切り替えていくことで、広告費用対効果の改善が見込めると考えています。」- Norman Guadagno 氏、マーケティング担当上級副社長
次のステップ
今後数か月かけて、アナリティクス 360 で利用可能な Sales Cloud データが追加され、より高度なマーケティング分析ができるようになります。具体的には、次の例をご覧ください。
商品ごとのデータにより、過去に注文を受けた商品に基づいて、クロスセルやアップセルを図るリマーケティング キャンペーンを実施できるようになる
リードのコンバージョン見込みを予測するデータにより、購入見込みの高いユーザーのオーディエンス リストを作成し、(販売の目標到達プロセスに沿ってユーザーを進めるための)リマーケティングや販売予測に使えるようになる
ライフタイム バリューのデータを用いて流入データの評価を行い、特に価値の高い顧客を送り込んでいるマーケティング チャネルに関するインサイトを浮き彫りにする
昨年 11 月に発表した Salesforce とアナリティクス 360 との連携は、2018 年も継続して進めてまいります。間もなく Sales Cloud から Google アトリビューション 360 にコンバージョン データをインポートして、データドリブン アトリビューション モデルの精度を高められるようになります。また、Marketing Cloud でアナリティクス 360 のデータを表示して、キャンペーンの掲載結果をより包括的に把握したり、アナリティクス 360 で作成したオーディエンスを Marketing Cloud で利用して、メールなどのダイレクト マーケティング チャネルで使ったりすることもできるようになります。
アナリティクス 360 をまだ利用されておらず、詳細情報をご希望の場合は、
こちら
までご連絡ください。アナリティクス 360 をご利用中のお客様で、上記連携の導入プラン作成をご希望の方は、担当のアカウント チームか認定アナリティクス パートナーまでご連絡ください。
今年も、本ブログで随時お届けする最新情報にご注目ください。
投稿者:Kyle Harrison(Google アナリティクス担当グループ プロダクト マネージャー)
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