この記事は、Google 公式ブログ記事「Deliver consistent site experiences with Google Optimize」を元に構成しております。
消費者は、商品の情報収集から購入までのプロセスをスムーズに進められるウェブサイトを求めていますが、実際に商品を購入するまでの過程は一直線ではなく、複数のサイトやアプリを一日に何度も利用するのが普通です。
そのため、企業にとってはウェブサイトエクスペリエンスの調整が難しくなっており、特にウェブサイトでテストやパーソナライズを実施している場合はさらに困難になります。では、一人のユーザーが同じウェブサイトに複数回アクセスした場合に表示されるページのバージョンを揃えるにはどうすればよいのでしょうか?
Google オプティマイズ を活用すれば、ユーザーが自社のウェブサイトを前に訪問したことがあるかどうかを判断し、一貫性のあるウェブサイトエクスペリエンスを提供することができます。以下ではその仕組みについて説明します。
たとえば、宿泊業を営むサイト運営者様が年末年始に向けて 20% 割引の特典をマーケティングキャンペーンで宣伝する場合、キャンペーン経由でサイトにアクセスしてきたユーザーには、予約が成立するまでの過程全体で割引特典を提示する必要があります。
これは実際に予約にいたるまでに繰り返しサイトを訪問しているユーザーについても例外ではありません。
このようなマーケティングキャンペーンを実施する方法として、Google 広告で有料メディアを利用することが挙げられます。この場合、割引特典を紹介するカスタムのウェブページをオプティマイズで作成し、
Google 広告のターゲティング ルール を設定すると、Google 広告キャンペーンからサイトに初めてアクセスしてきた人にこのウェブページを表示できるようになります。
広告をクリックしてサイトにアクセスし、いったん離脱した後に戻って宿泊予約をする人は多いと考えられます。Google オプティマイズを活用すれば、訪問者がサイト内の他のページにどれだけアクセスしようと、また 24 時間のうちに何回サイトを再訪問しようと、同じウェブページが毎回自動で表示されるようになります。
また、他にはキャンペーンでメールを活用するという方法もあります。この場合は、割引特典を紹介するカスタムのウェブページを作成したら、「holiday-sale」という名前の
utm_campaign のパラメータ をメール内の URL に追加します。そして、オプティマイズで「holiday-sale」に
UTM パラメータのルール を設定すると、そのパラメータを元に、メールを受信してウェブサイトにアクセスしてきたユーザーに適切なエクスペリエンスを毎回表示できるようになります。
さらに UTM パラメータのルールは、メールだけでなく、ディスプレイ&ビデオ 360 や検索広告 360 で管理している広告キャンペーンや、UTM パラメータに対応している他のキャンペーンでも使用できます。
UTM パラメータのルールを作成して、目的のテストあるいはパーソナライズを特定のマーケティングキャンペーンで集中的に行えるようにしましょう。
オプティマイズ 360 で UTM パラメータのルールを実際にご利用になっているお客様の例として、カナダロイヤル銀行が挙げられます。
カナダロイヤル銀行では、Google マーケティングプラットフォームパートナーの Bounteous との協力により、オプティマイズ 360 を活用してウェブサイト全体でパーソナライズを行っています。このパーソナライズでは、マーケティング キャンペーンでユーザーに合わせて適切なコンテンツを表示できるようにすることを主な目標としていました。そのためUTM パラメータのルール導入に大きな期待が寄せられていました。
「当行のウェブサイトでのカスタマー ジャーニーは、直線的なものになることがほとんどありません。そのため、ウェブサイトで頻繁にクリックしたり移動したりするお客様の動きに合わせてテストを実施する必要があります。UTM パラメータのルールを使ったことでこれに柔軟に対応できるようになり、キャンペーンの運用方法を改善できました。」
- カナダロイヤル銀行デジタル アナリティクス担当シニア マネージャー、Arnab Tagore 氏
Google 広告のルールと UTM パラメータのルールは、どちらもオプティマイズとオプティマイズ 360 でご利用いただけます。 お客様のアカウント にログインしてご確認いただくことをおすすめします。今後もお客様のご要望にお応えし、お客様のウェブサイトで高い成果を挙げられるような新機能を発表してまいります。