Google タグマネージャは様々な規模の企業でご利用いただいていますが、大規模な企業では他とまったく異なるニーズが生まれることも少なくありません。そこで Google では昨年より
Google タグマネージャ 360 の提供を開始し、あらゆる企業のニーズを満たす機能の開発に取り組んでまいりました。
そしてこのたび、Google タグマネージャとタグマネージャ 360 の新しい機能として、ワークスペースの提供を開始します。
これまでは 1 つのコンテナ ドラフトにすべてのタグ変更を加えてから、バージョンとして保存して公開する必要があったため、複数の担当者が作業する場合や代理店にとってはワークフローや対応策が複雑になっていました。新しいワークスペースの機能では複数の場所で作業できるため、複数の担当者が同時にタグを変更し、作業内容をすべて公開することなく、すばやく変更を加えることができます。必要なプロセスは新しいワークスペースを作成し、変更を加えて公開するだけです。他のワークスペースで作業中のタグやトリガー、変数はそのまま保持されます。
新しいワークスペースは、新たな
バージョンを構成する一連の変更の作業場所となります。ワークスペースをバージョンとして保存するか公開すると、ワークスペースの名前、メモ、変更リストがそのバージョンに引き継がれ、コンテナで加えた変更の内容と日時の全履歴が記録されます。
あるワークスペースで作業しているタグが、別のワークスペースで変更されたとしても、心配はいりません。新たなバージョンの作成時に競合するタグがある場合は、自動的にその旨の通知を受け、使いやすい競合解消ツールでタグを一致させたうえでワークスペースに取り込むことができます。
また Google タグマネージャとタグマネージャ 360 の管理画面も速く、使いやすくなりました。タグの作業時に組み込み変数を有効にする必要がある場合は、画面をスライドすれば編集フローを中断せずに、関連するタグ、トリガー、変数を設定できます。また、特定のトリガーが適用されるタグを確認したい場合も、トリガーと変数の画面でこれらの使用場所を正確に把握できるようになりました。サイトのデータを取得する変数の型がわからない場合は、見やすくなった設定画面のインライン ガイドでご確認いただけます。
タグマネージャ 360 をご利用のお客様は、現在コンテナでワークスペースをいくつでも作成していただけます。これは大規模な企業のニーズを満たすだけでなく、タグマネージャ 360 が目的とする複雑な共同作業の実現にとっても不可欠な機能です。タグマネージャ 360 や他の
Google アナリティクス 360 スイート サービスをご利用のお客様は、ぜひアカウント マネージャーに詳細をお問い合わせください。
タグマネージャの標準版をご利用のお客様も、すべてのコンテナで最大 3 つのワークスペースを同時に使用できるようになります(
現在のコンテナ ドラフトに似たデフォルトのワークスペース 1 つと、2 つのカスタム ワークスペース)。また、管理画面も改善され、公開時にどのような変更が行われるかを詳しく確認できるようになります。
Google では引き続き効率的なタグ管理の方法を模索してまいります。今後も Google タグマネージャとタグマネージャ 360 のワークスペースや他の機能について、より使いやすく充実したものになるよう改善を予定しております。近く詳細をお知らせしますので、ぜひご期待ください。
Google タグマネージャ の詳細については、
ウェブサイトをご覧ください。
投稿者: Scott Herman - Google タグマネージャ担当プロダクト マネージャー