PR 担当者がこういったデータを手軽に参照できるようになっていれば、「カバレッジの増加とトラフィックの増加に対応関係はあるか?」というようなレベルではなく、「トラフィック、エンゲージメント、拡散性といった面で最も効果があるのはどういったナラティブ、掲載先、あるいはトピックか?」というレベル、ひいては「成功パターンを敷衍・反復するにはどうすればいいか?」といったところまで議論を進めることができます。
こういった重要な指標を AirPR のデータ、分類機能、そして独自のアルゴリズムと組み合わせることで得られるもうひとつのメリットは、複雑なデータを手軽にさまざまな切り口で分析・視覚化できる点です。
完全なリファラー(コンテンツ ソース)や日付(時間のサブセット)といったディメンションは、さまざまな時間的スパンの中でどういったメディア アウトレットやコンテンツが最も効果を発揮しているのか理解する上で欠かせない切り口です。
AirPR の測定・分析ソリューション「Analyst」では、Google アナリティクスのダイレクト アトリビューション データに PR 関連のデータを加味することで、ウェブサイトへのリンクを含むコンテンツのパフォーマンスはもちろん、リンクを含まない記事、あるいはリンクがクリックされなかった記事の影響力も追跡・表示することができます。
AirPR のレポーティング スイートの狙いのひとつは、PR における成功の定義のあり方を問い直すことです。PR 担当者自身が自社やクライアントの PR に最も実効性がある手法を把握できることは言うまでもないメリットですが、ビジネス リーダー層に PR の成果を伝える際、主要なデータポイントを材料に簡潔に語ることができるというのも重要な点です。
以下、PR 担当者の努力の成果を経営者や上司にわかりやすく伝えるための簡単なヒントをいくつかご紹介します。いずれも使用しているテクノロジーや手法を問わない内容ですので、ぜひご活用ください。
最大の成功と最終的な成果を伝える
- この月に指標 X の観点で最も優れていたのはコンテンツ Y でした。それによって得られた成果は Z です。
ストーリーは数字で語る
- X において前月比 Y% の変化が見られました。これは当社にとって Z という意味を持ちます。
ビジネス上の成果をアピールする
- アクティビティ X はビジネス目標 Y にこのような効果をもたらしました。
次の一手を共有する
- データ X を踏まえ、今後は Y に注力していきます。
PR のプロフェッショナルに残された課題は、今後の意思決定にどういった指標が重要かという点で、意識を改革していくことです。インプレッションやプレスヒットは、「アクティビティ ベースの指標」という観点では確かに重要ですが、全体像の把握には必ずしも役立ちません。重要なメッセージを伝え、目的のユーザー層にリーチし、商機を呼び込み、ビジネス目標を達成していく上で、最も効果的なのはどういったメディアやコンテンツでしょうか。豊富に得られる情報を有効利用し、正確に評価し続けることが求められています。
投稿者: Google アナリティクス テクノロジー パートナー AirPR