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Firebase Analytics でアプリ中心の分析が可能に
2016年5月24日火曜日
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「
App-First Analytics with Firebase Analytics
」 を元に構成しております。
Firebase Analytics とモバイルアプリ向け Google アナリティクスは異なるソリューションではありますが、どちらも同じチームによって、Google アナリティクス、Google タグマネージャ、Google アナリティクス 360 スイート、Firebase Analytics がシームレスに連携するよう開発されました。Firebase の優れたアプリ分析機能の詳細をご紹介するため、Firebase ブログに掲載された Firebase Analytics の解説記事をこちらにも改めて投稿いたします。Google アナリティクス サービスと Firebase Analytics の連携方法について詳しくは、アナリティクス 360 と Google アナリティクスの概要をご覧ください。
Firebase ブログ
への投稿を引用: Russell Ketchum - グループ プロダクト マネージャー
デベロッパーの皆様、Firebase へようこそ!Firebase プラットフォームには、1 回のブログ投稿ではお伝えしれきれないほど多くの特長があります。そこで今後数週間にわたって、Firebase の一つひとつの機能をブログ記事としてご紹介してまいります。その初回となるこの記事では、無料で無制限に使える分析ソリューションである Firebase Analytics の概要をご案内いたします。
アプリで成果を上げるには情報分析が不可欠です。そこで Google が
Firebase
の機能拡張を実施した際には、アプリ開発とアプリビジネスの発展をサポートできるよう、極めて小規模なスタートアップ企業から既存の大規模企業まで、あらゆる規模のアプリ デベロッパーのニーズを満たす分析ソリューションの構築に力を入れました。
そうして出来上がった
Firebase Analytics
は、モバイルアプリのために一から開発された、無料で無制限に使える分析ツールです。Firebase プラットフォームの中核を成す Firebase Analytics は、成果を生むアプリを開発するために必要な分析情報を提供します。
1 つのソリューションであらゆるアプリ分析が可能
アプリ内でのユーザー行動を分析して把握できる Firebase Analytics には、そのために必要なあらゆる指標(ユーザーあたりの平均収益額、アクティブ ユーザー数、ユーザー維持率、イベント数など)が備わっており、ユーザーによるアプリの使用方法を示すユーザー プロパティ データ(デバイスの種類、アプリのバージョン、OS のバージョンなど)と組み合わせて分析することが可能です。
データの収集は簡単で、複雑な設定は不要です。Firebase をアプリに導入すると、初回起動(インストールと同様の指標)やアプリ内購入といった主要なイベントが自動的に測定されます。また、最大 500 種類のイベントを測定できるほか(イベントごとに最大 25 個の Key-Value ペア パラメータを設定可能)、ほんの数行コードを追加すれば、ご自身のアプリに固有の推奨イベントやカスタム イベントを測定することも可能です。
アイテムの購入や他のユーザーとのアプリの共有など、お客様にとって他より価値の高いアプリ内イベントがある場合は、そうしたイベントをコンバージョン トラッキングで定義して専用の目標到達プロセスを設定すれば、ユーザーがそのプロセスのどこで離脱しているかを把握できます。
しかし、Firebase Analytics の機能はユーザー行動の分析だけではありません。地域情報やユーザー属性、ユーザーの興味や関心といった豊富なデータセットを使って分析することで、アプリの機能を改善し、マーケティングの取り組みを効果的に改善できます。
アプリ分析には標準的なユーザー属性データも役立ちますが、ご自身のアプリに固有のユーザー プロパティを把握することも重要です。Firebase Analytics を使うと、アプリのすべてのユーザーに対してカスタムなユーザー プロパティを設定できます。フィットネス アプリであれば各ユーザーの好みのエクササイズを記録したり、音楽アプリであれば各ユーザーのお気に入りのジャンルを記録したりできるのです。また、Firebase Analytics は Google が完全管理するデータ ウェアハウス「BigQuery」とも統合されているため、Firebase の生データを BigQuery にエクスポートすれば、カスタムデータを使ってさらに詳しい分析も可能です。
アプリ マーケティングの効率と効果を向上
ユーザー行動の把握は Firebase Analytics の重要な機能の 1 つですが、広告掲載やマーケティングによってユーザー行動にどのような影響が出ているかを把握するための機能も欠かせません。Firebase Analytics では、アプリ内でのユーザー行動とトラフィック ソースが自動的にリンクされ、価値の高いユーザーの参照元がわかります。Google AdWords など 20 種類以上の主要な広告ネットワークと連携して機能するため、新しい SDK を導入する手間をかけずにマーケティングや広告掲載の費用対効果を簡単に把握できるのです。また、Firebase Analytics のコンバージョン イベントを Google AdWords に直接インポートすれば、アプリで発生する特定のユーザー イベントに、個別の入札単価を簡単に設定できます。
Firebase の要は Firebase Analytics
実用的な分析データが得られるように開発された Firebase Analytics では、ユーザーリスト機能を使用して、ユーザーのイベントデータやユーザー プロパティに基づいてユーザー セグメントを構築できます。たとえば、カートにアイテムを追加したものの購入に至らなかったユーザーや、200 曲以上のクラシック音楽を聴いたユーザーなどのユーザーリストを構築できるのです。
リモート設定といった Firebase の他の機能でこうしたユーザーリストを利用すれば、特定のリストのユーザーだけを対象にアプリのデザインを変えることが可能です。また、ニュースレターの配信登録を行ったユーザーや、フィットネス アプリで一定のレベルに達したユーザーなどに対して、表示するホーム画面をカスタマイズすることもできます。こうしたアレンジは、Firebase Analytics のリモート設定とユーザーリスト機能を使って、Firebase コンソールから直接行うことができます。
Firebase Analytics のユーザーリストは通知機能でも利用可能で、任意のユーザーリストのみを対象にアプリ内通知を送信できます。たとえば、ゲームアプリ内のショップに新しい鎧を追加したら、過去にアプリ内でアイテムを購入したユーザーだけに、その情報を通知することができます。また、Firebase アカウントを
AdWords アカウントにリンク
すれば、広告キャンペーンでユーザーリストを使って休眠ユーザーに再アプローチすることも可能です。Firebase Analytics のアプリ分析機能の詳細については、
こちらの動画
をご覧ください。
Firebase
は単体でも優れた機能を発揮しますが、その真価は
Firebase Analytics
によって Firebase の他の機能にもたらされるユーザー分析情報にあります。この分析情報こそが、モバイルアプリの開発、改善、収益化をサポートする要なのです。
投稿者: Russ Ketchum - グループ プロダクト マネージャー(Google アナリティクス チームおよび Firebase チーム一同)
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