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アナリティクス 360 が実現する進化したマーケティング: Google アナリティクス 360 スイート製品群
2016年5月18日水曜日
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「
Spotlight: Smarter Marketing with Analytics 360, part of the Google Analytics 360 Suite
」 を元に構成しております。
Google アナリティクス の主な役割は、よりスマートなマーケティングを実現し、カスタマー ジャーニーの理解、インサイトの獲得と共有、優れたユーザー体験の提供に貢献することです。
企業がこういった目標を達成するには、縦割りの組織を超えた横断的な取り組みが必要となるでしょう。ウェブサイトのデータにおいても、同様にシームレスな統合が不可欠です。カスタマー ジャーニーには、マーケティング キャンペーンの体験も、ウェブサイトやアプリの体験も含まれます。意義のある分析を行い、優れたユーザー体験を実現するには、マーケティングからウェブサイトまで、さまざまな体験を包括する完全なデータが必要です。
Google アナリティクス 360 スイートの一部として提供されるアナリティクス 360 は、まさに
包括的な理解
を、従来からの
AdWords との統合
を活かして実現するマーケティングプラットフォームです。さらに、DoubleClick Digital Marketing プラットフォームについても同様の連携ができます。
DoubleClick Campaign Manager
* はもちろんのこと、
DoubleClick Bid Manager
* および
DoubleClick Search
* のキャンペーンを通して得られたユーザー エンゲージメントに関する情報を、アナリティクス 360 から直接参照することができます。アナリティクス 360 のアカウントを DoubleClick Digital Marketing と接続するのは非常に簡単で、特別な導入作業は必要ありません(サイトやキャンペーンでのタグの再設定も不要です)。
*注意: リンク先は Google アナリティクス 360 のお客様専用のコンテンツです。
これらの新しい機能により、アナリティクス 360 を利用するマーケティング担当者は、ある顧客がマーケティング キャンペーンと最初に接触した時点から、最終的にウェブサイトで商品を購入する(あるいはしない)ところまで、カスタマー ジャーニーの全貌をクリアに見渡すことができます。サイトでのユーザー エンゲージメントの状況は、広告を目にしたユーザー(ビュースルー)と広告をクリックしたユーザー(クリックスルー)のそれぞれについて分析することが可能です。ビュースルー ユーザーの情報は、特にディスプレイ広告、動画広告、モバイル広告などで重要です。これらの広告を目にしたユーザーは、その場で広告をクリックするのではなく、後でウェブサイトを訪問することが多いからです。
パナソニックなどの企業
も、既にマーケティング メディアとの統合を活かしてデジタル マーケティング キャンペーンの投資収益率(ROI)向上に取り組んでいます。アナリティクス 360 が実現する広告との統合により、パナソニックはデジタル キャンペーンのデータをひとつのプラットフォームに集約し、顧客についての分析を深めることができました。また、得られた分析をメディアツールへとフィードバックして関心の強いユーザー層を発掘し、ユーザーに合ったエクスペリエンスを最適な瞬間に提示することにより、同社は
30% もの投資収益率向上
に成功しています。
今回 Google の広告テクノロジーとの統合がさらに進んだことを受けて、スマートなマーケティングの実現に役立つ 2 つの活用方法についてお話ししたいと思います。顧客およびカスタマー ジャーニーの理解、そしてユーザーにとって的確なエクスペリエンスの形成です。
顧客およびカスタマー ジャーニーの理解
広告を目にして、あるいはクリックしてサイトにアクセスしたのは、どんなユーザーだったのでしょうか。そしてサイトにアクセスした後はどうなったのでしょうか。すぐに離脱したのでしょうか?特定の商品について調べたのでしょうか?ニュースレターに申し込んだのでしょうか?デジタル マーケティングと接触したユーザーは、サイトでどんなことをしていたのでしょうか。広告サービスとの統合により、アナリティクス 360 ではこういった疑問に答えを見つけることができます。また、次のような活用方法も考えられます。
新しい商品の発売にあたり、顧客を呼び込むためにディスプレイ広告と検索広告の掲載を始めたとします。あるキャンペーンのコンバージョン率が低いので掲載をやめようかと思いきや、そのキャンペーンについてサイトの解析データで調べてみると、興味深いことがわかりました。特定のディスプレイ広告とキーワードから、多数の新規ユーザーが流入しているのです。しかもこのルートで得られた新規ユーザーの中には、エンゲージメントの活発なユーザー、つまり商品詳細ページを多数閲覧したり、サイトに長時間滞在したりするユーザーも含まれています。そこで、キャンペーンを停止させる代わりに、エンゲージメントの活発な新規ユーザーの獲得に貢献しているアド エクスチェンジやキーワードを重視する形で、キャンペーン内の広告のターゲティングを絞り込むことにします。また、これらの新規ユーザーをサイトに呼び戻して商品を購入してもらえるよう、リマーケティング キャンペーンを作成します。
クリックやビュースルーが多いものの、コンバージョン率が低いキャンペーンが見つかったとします。アナリティクス 360 で分析したところ、このキャンペーン経由でサイトにアクセスしたユーザーのほとんどはすぐに離脱(直帰)していましたが、あるセグメントのユーザー(たとえば 18~35 歳の女性)に限っては、きわめてコンバージョン率が高いことがわかりました。そこで、このセグメントのユーザーをさらに呼び込めるよう、広告のメッセージ設定やクリエイティブ、掲載先などを調整し、入札単価を引き上げることにします。
ユーザーにとって的確なエクスペリエンスの形成
サイトでの行動は、そのユーザーの人となりや関心範囲について多くを語ってくれます。こういった情報をマーケティング戦略に反映しない手はありません。たとえば次のような活用方法が考えられます。
ショッピング サイトで、商品を長時間閲覧したりカートに追加したりするものの、結局購入はしないユーザーが目に付いたとします。そこで、季節の変わり目のセールのタイミングでリマーケティングを行うことにします。リマーケティング キャンペーンによって、以前関心を示した商品がセール中であることを伝え、再度購入を検討してもらいましょう。
ケーブルテレビ会社で、HDTV をオンラインでストリーミング配信する新しいサービスを、高速インターネット プランを契約中のユーザーにおすすめしたいとします。この場合、対象プラン契約者に対してリマーケティング広告を表示することで、これらのユーザーのライフタイム バリュー向上を狙うことができます。
このように、解析データと広告キャンペーンのデータの融合には、企業にとっても顧客にとっても大きな可能性が秘められています。顧客は自分にとって意味のある内容のマーケティングを受けることができ、企業は関心を持ってもらえる可能性の高い顧客にマーケティング費用を集中させられるという、Win-Win の関係です。
DoubleClick Bid Manager
* および
DoubleClick Search
* との統合について詳しくは、Google アナリティクス 360 スイートのヘルプセンターをご覧ください。従来から提供されている
DoubleClick Campaign Manager
* や
AdWords
との統合についての情報もご用意しています。アナリティクス 360 では今後もさらに革新的な機能の充実に努めていく予定ですので、引き続きご注目いただければ幸いです。ご利用をお待ちしております。
*注意: リンク先は Google アナリティクス 360 のお客様専用のコンテンツです。
投稿者: Abhi Aggarwal、Jocelyn Whittenburg(Google アナリティクス チーム)
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